前回までのあらすじ
Yahoo!JAPANサイトのTOPページから移動して、明日の0時の天気データの取得を行いました。
エクセルのセルへのデータ書き込み

つぎは、「Excelを立ち上げて、セルに書き込む」だね。どうやってエクセルに書き込むの?

まず、行うことはエクセルを起動することだね。事前の準備として、天気を書き込むExcelのシートを作っておこう。
このようなExcelシートを事前に準備しておいてね。めんどくさいと思った方は、空のExcelシートを名前を付けて用意するだけでもいいよ。
このようにデータを取得した年月日時間をB4セルに、明日0時の天気をC4セルに書き込むExcelシートを用意して、「明日の天気」といった名前のExcelファイルをデスクトップに用意しておこう。Robo1号用意できたかい?


Ok用意ができたよ。

では「明日の天気」のExcelファイルを開くところから始めてみよう。
PADはExcelを便利に動作させるためのアクションが多数用意されているよ。
Excelファイルを開くアクションは、[Excelの起動」だ。ダブルクリックしてフロー作成画面に展開しよう。


これからは、「Excelを開く」のアクションの説明に入るよ。アクションを開くと設定画面になるので、赤枠を見てみよう。

赤枠のプルダウンを見ると、「空のドキュメントを使用」になっているね。このままだと、空っぽのExcelファイルが立ち上がるよ。今回「明日の天気」といったExcelのファイルを作っているので、これを開くように設定していこう。プルダウンの中に「次のドキュメントを開く」の項目があるのでそれを選択しよう。

選択すると次行に「ドキュメントパス」の欄が表示されるので、ドキュメントパスの欄マウスでクリックすると以下のアイコンが出てくるんだ、このアイコンをクリックすると、「ファイルの選択」のポップアップが出てくるので、ここからデスクトップの「明日の天気」のファイルが選択できるよ。
ファイルの選択方法は、この方法でもよいし、ファイルのフルパスを直接入力することもできるしどちらの方法でもいいよ。


ファイルを選択すると、アクション設定画面にファイルパスが表示されてはずだよ。これでファイルの選択は終了だ。アクションを保存しておこう。
青枠で示した部分は、変数ExcelInstanceだ、これはブラウザインスタンスの時と同様に、今後のアクションを使用する時に、どのExcelを操作するのか指定するための変数なので、複数のExcelを取り扱うときには特に重要なので覚えておこう。


これで任意のExcelファイルが開けるんだね。

そうだね。この「Excelを開く」アクションは、今後よく使用するのでよく覚えておこう。今回は説明を割愛するけど、読み取り専用で開いたり、パスワードが設定しているファイルを開いたりといったオプション機能がついていることも少し覚えておいてね。詳しくは別途記事で解説するよ。
次はExcelのセルに、Yahoo!JAPANサイトで取得した天気を入力してみよう。
続いて、エクセルシートのC4に天気のデータ。B4にその時の年月日および時間を入力してみよう。


Excelファイルのセルにデータを書き込む操作は、「Excelワークシートに書き込む」
のアクションを使用するよ。ダブルクリックしてフロー作成画面に展開しよう。

これから「書き込む値」に天気の情報を入力するんだけど、前回Yahoo!JAPANサイトで取得したデータは「DataFormWebPage」といった変数に入っているので、これをこの欄に反映していくよ。簡単に変数を設定する方法は、書き込む値の欄をマウスをクリックすると、(X)が表示されるよ。これは、変数を選択するアイコンなのでクリックしてみよう。
現在作成中のフローで、使用中の変数一覧が表示されるので、ここで「DataFormWebPage」の変数をダブルクリックしてみよう。

そうすると変数を指定した状態は、このような表示になるよ。
この状態でOKだよ。ただし注意点があって今回「DataFormWebPage」の変数には、一つのデータ(天気)しか入っていないので、この表示の状態でOkだけど、複数のデータが入っている場合は、追加で指定が必要になるよ。

次に、Excelシートのデータを書き込む位置を設定していこう。書き込む位置は「列」と「行」に設定するよ。今回セルC4に天気を入力するので、列に「C」・行に「4」を入力してみよう。位置の指定はこれでOkだよ。
ちなみに列の指定方法は、列をアルファベット(A・B・C・・・)でも数値(1・2・3・・・)でも問題ないよ。数値で指定する場合は、列に「3」・行に「4」を記載するといいよ。今後動的に書き込む位置を変える際に活用できるので頭の隅に覚えておこう。

これで明日の天気の入力は完了だよ。

次はB4のセルに年月日時間を記載するんだけど、書き込む前にPADで現在の時間を変数に取得しておこう。今回使用するアクションは、「現在の日時を取得」だよ。
このアクションをダブルクリックして設定していこう。

「現在の日時を取得」の設定方法はこのようになっているよ。
今回特にアクション内の設定は不要だよなので保存しておこう。
これで、変数「CurrentDateTime」に現在の年月日時間が代入されるんだ。

では、天気を入力したときと同様に、変数「CurrentDateTime」をB4セルに書いていこう。前回と同様で、「Excelワークシートに書き込む」を使用して設定するよ。入力が完了したら以下のような設定になるので、アクションを保存しておこう。

ExcelとEdgeを閉じる

以上で計画していた主要な操作は、終了したよ。でも最後にデータを自動入力したExcelシートを上書き保存し、ExcelとEdgeを自動で閉じて終了しよう。
まずは、Excelシートの保存と終了だ。使用するアクションは「Excelを閉じる」を使用するよ。

「Excelを閉じる前に」の設定を「ドキュメントを保存」とすることで、閉じる前にファイルを上書保存してくれるよ。

これでファイル保存と、Excelの終了が完了だ。
最後にYahoo!JAPANのサイトを開いた、Edgeを閉じてみよう。
使用するアクションは、「ブラウザー自動化」-「Webブラウザーを閉じる」
を使用するよ。クリックしてアクションを開こう。

今回使用した、Webブラウザーインスタンスは%Browser%の1個だけなので特に設定変更の必要はないはずだよ。今回はアクションを保存して終了だ。

これで予定していたシナリオは、すべて完了だよ。ここまでのアクションをすべて記載すると以下のようになっているはずなので確認してみよう。問題なければ、一連で起動してみて動作を確認してみよう。Robo1号うまくできたかい。


すごーい。自動でどんどん作業が進んでいくよ。自動化できている感じがするね。これは楽しい。デスクトップの「明日の天気.xlsx」を開くとデータが入っていた。

まとめ

今回、Webからデータを取得して、Excelにデータを転記するRPAではよくある作業の自動化を経験してもらったよ。実際の業務のためには、まだいろいろなアクションを覚えないといけないけど、一連の操作を行うことで、PADの操作のイメージがついたのではないかな?次は別のテーマでRobo1号とPAD操作を覚えていこう!テーマが決まれば、再開するね。